映画監督という仕事
こみちはほとんど映画館で映画を観ない。
それでも年間に数本くらいは、ぶらっと訪れることもある。
特に映画館で観る「予告編」が好きで、あの短い時間の中で「世界観」や「期待感」がギュッと詰まっていて楽しい。
「次はこの映画を観たいなぁ」
観たい映画のことを一瞬忘れて、今観たばかりの映画に想像を巡らせている。
思えば、俳優って、人生を何倍も生きられるステキな仕事だ。
こみちは下手だけれど、小説を書くのも好きだ。
それはきっと、いろんな人生を生きてみたいと思っているからだろう。
とは言え、才能も努力もしていないから、憧れるだけで毎日を過ごしている。
82歳でこの世を去った大林監督は、どれだけたくさんの人生を生きて来たのだろうか。
映画として残された彼の想いは、時を経てもずっと我々の心を揺さぶるであろうし、人生のいろんな場面で彼からのメッセージを受け取ることもできる。
映画監督として彼が駆け抜けた人生を、これからも紐解くことになるのだろう。