乃木坂46 五百城茉央さんの似顔絵を描いてみた!

 実は今回が二度目

女性の似顔絵は、ちょっとしたアングルの違いでもイメージが変わってしまうことがある。

しかも、イメージ化したイラストではなく、割と見本に寄せて描くので違和感を感じていると最後まで似せられないで失敗する。

今回はそんな失敗があってからのリベンジ。

五百城茉央さんの表情には特有の雰囲気があって、その印象をどこまで伝えられたかがポイントになっている。

手応えとしては、こみちの画力ではよく描けたと思っているが、やっぱり他人に伝わるかで決まる。

みなさんはどう思っただろうか。

youtubeでも制作シーンを公開しているので、よかったらそちらも覗いてもらえると嬉しい。

バナナを描いてみた!

 バナナを描いてみた!

最近、あまり描くことがなくなった単品のモチーフ。

でも「描く」基本がそこにはある。

料理でいうところの目玉焼きや玉子焼きのようなもので、初心者でも始めやすいものであり、中上級者でもテクニックを発揮させられる奥深さがある。

その昔、こみちは大きなキャンバスに描くことができなかった。

理由は単純で、描く面積が広くなっても、描くための情報を観察して汲み取れないからだ。

例えばこの描いたバナナ。

全体の色は黄色だと思う。

形だってそう複雑ではなく、少しくらい実物と異なっていても、それを気にする人はいないだろう。

その意味では人物画と比べて、初心者にも手を出しやすいモチーフと言える。

一方で、全体を黄色(y100)で塗ればいいのかというとそうではない。

こみちはオレンジ色や緑色、時に水彩画など描くなら紫色や青色まで使うだろう。

また、バナナ一本を見ても、円柱形ではなく、角があって、六角形のような多面体をしている。

光に照らされた時に、エッジとなる部分は他とは異なる特有の反射があって、それはわずかな色味の差となって感じ取ることができる。

もっと言えば、最も中央にある一本とその奥に見える一本の境界線は曖昧だ。

バナナは一本ずつの集合体と思うあまり、一本ずつきちんと描いてしまうと、急にイラストっぽさが増して、リアルさが薄れてしまう。

描く目的によっても描き方が異なるのは当然だが、色味の差が極めて少ないならそこに無駄な線を加えないことも大切だろう。

つまり、球体の描き方を覚えたからと言って、その技法を尊重し過ぎてしまうと、どうしても「絵」っぽくなってしまう。

個人的にはデッサンの段階でもそれを感じていて、最も顕著なのはトレースによる弊害だ。

例えば写真を下絵になぞり書きすると、その下絵は間違いなく撮影された焦点距離で再現されてしまう。

カメラ設定に詳しくない人には伝わらないかもしれないが、肉眼では見えるはずにない構図か否かはカメラ好きな人なら気づくだろう。

そのこと自体がダメという話ではなくて、トレースをして、色情報までコピーしてしまうと、簡単に実物そっくりに描けるけれど、そこに描き手の感性があるのかという問題が起こる。

不思議なもので、描き手のタッチや癖は簡単には築くことができない。

さらに言えば、それこそが描く理由であり、描き手が最も大切にしなければいけないポイントだ。

デッサンが感性に依存するものではなく機械的な技法とするなら、描くことはそのデッサンを基礎とした感性の再現とも言える。

つまり、今回描いたバナナがバナナに見えるか否かではなく、こみちが普段から見ているバナナとは「こんな感じですよ!」ということが見た人に伝わることが重要だ。

だから、「バナナだからと言って黄色一色でいいのか?」ということにこだわりたい。

まだ熟れていないバナナなのか、かなり熟れてきたバナナなのか。

もっと言えば、産地や品種の特徴まで再現したバナナなのか。

初心者向けには、デッサンもそれほど難しくないりんごやバナナなどを使って、描く楽しさを体験してもらうといい。

また中上級者には、貴方にとって「バナナ」がどう見えているのかを再現して欲しい。

そこには、「見たままを描く」という行程を超えて、「生き方」のようなものまで問われて来るだろう。

一方で画力向上の目的なら、ライティングなどに工夫を凝らしても面白い。

今回は割とオーソドックスに描いてみたけれど、やっぱりどう感じた結果の「絵」なのかがポイントで、そこに描く理由があると思う。

パッケージを描こう! ビーノ編

 ビーノを描いてみた!

前回のキャラメルコーンに続いて、今回はビーノを描いてみた。

ある意味でパッケージの描写は、そのままデッサン力だと思うので、描く力をアップさせたいならおすすめのモチーフと言えるだろう。

ただ、前回よりも今回の難易度は高くなって、こみちの実力ではかなり苦戦した。

描く上でポイントとしているのは、まず描いているものを見た人にどれだけ伝えられるのかだと思う。

その点では、まずビーノのパッケージを描いていることだろう。

さらに言えば大きさや重さ、袋の存在感など、「これを買って来て!」と絵を見せて選んでもらえるだけの描写になっていたい。

その意味では個人的に視覚で伝えるメモとしては満足できる仕上がりになった。

しかし、中央部のイメージ写真として使われるお菓子の描写など、まだまだ画力として不十分な部分も多い。

正直なところ、今回のイラストはかなり苦戦した。

目で見てそれを絵に落とし込みたいと思って、そうなるように描くという作業の中で、直したい箇所があまりに多過ぎて、完成の目処が立たなくなってしまった。

多分、納得できるまで描こうとしたら、あと一週間は費やすことになるだろう。

それくらい、全体的に緑系の色味しかないパッケージを描くのは難しく感じた。

色の幅が限られているだけに、わずかな色味の違いも見逃せないから、形だけでなく色味を合わせるのが容易ではなかった。

これは女性の肌を描くのが難しいことにも通じるけれど、肌の色をハイライトで逃げてしまうと、どうしてもリアルさが伝わらないのと同じで、同系色しか無いパッケージを描く時もその繊細さをどう感じ取れるかで仕上がりが格段に変わってしまう。

スイカとトマトを描く時の難易度の違い

例えば、スイカを描く時に、全体を緑で塗り、柄となる黒を加えたら、それっぽい雰囲気になるだろう。

しかし、トマトを描く時に、ボテっとしたフォルムではなく、プチトマトのような形だとトマトとしての特徴が薄れてしまう。

色づけによってはリンゴやイチゴのような別の物にも見えてしまうし、大きさや重さまで伝える画力を目指そうとすると、一気に難易度が上がる。

大きさを比較できるような別の物と組み合わせたり、水滴を付けるなどして表面の艶っぽさを表現しやすくしたりすることも必要になる。

さらに言えば、トマトはいわゆるREDではなく、イエローが含まれているし、反対色の青系や紫系をどこまで使うのかもポイントだ。

いずれにしても、本気で描こうとすればするほど、単純な形状ほど難易度は高い。

もちろん、スイカだって本気で描こうと思ったら、やっぱり難しいことに変わりない。

描く時にその存在感を損なうことなく伝える難しさに気づくと、描く奥深さを楽しめるし、まだまだ画力が足りないと凹む。

今回は良い機会になった。

キャラメルコーンを描いてみた!

 キャラメルコーンを描いてみた!

パッケージに光沢があって、光にキラキラと反射するキャラメルコーンの袋を描いてみる。

形ばかりを追うのではなく、キャラメルコーンの袋の重量感や表面にできた折り目など、描く題材としても勉強になるモチーフ。

パッケージに描かれたロゴなども多く、途中で少し中だるみをしてしまったけれど、どうにか最後まで描くことができた。

奥行き感なども含めて伝わっていたら嬉しい。


上手な人から学ぼう!習作のススメ

 写実画家の岡靖知先生の作品より

先生の作品を見て、脳が勝手に写真だと認識し、遅れて手描きだったと驚いた記憶があります。

今回、その時に見た作品の一部を模写させていただいたのですが、自分の絵がどう下手なのかを知る経験にもなって、とても勉強することができました。

掲載したイラストは、髪の毛部分があまり描けれていませんが、再度描いた別の一枚では前髪にテーマを求めて再度挑戦したりもしています。

やっぱり、描くことは楽しくて、それは自身の目に触れた光景を自身の手で描き残せるからだと思います。

今はスマホで簡単に撮影できてしまいますが、満足感という意味ではそのシーンを描き取るぞという想いとそれが自分なりに達成できた喜びが魅力です。


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