東京03 角田晃広さんをいろいろと描いてみました!

 複数枚を描くことで

以前、漫画家さんが同じ登場人物をいとも簡単に描いているのが凄いと思っていました。

今回、東京03人気コント『ピザ』の中で、個人的に特に気になった表情を3つ選んで描いてみました。

表情としては、突っ込み、無表情、思惑と角田晃広さんの変化を描けてみることにしました。

人物画というと、どうしても真正面のすまし顔を選んでしまうのですが、こみちとしてはいろんな角度から、「表情」を描きたくなります。

個人的な満足度はまだまだですが、例えば一番左側の一枚は、東京03のメンバー飯塚さんに向かって「ちょっと待った!」と声を掛けた場面です。

真っ直ぐに向いて発する言葉ではなく、少しアゴを上げ顔を傾けている辺りがさらにポイ感じを印象づけます。

顔を描く時に、中心軸が斜めにズレていると、どうしても描写がブレてしまいます。

今回は苦手な角度ではありましたが、この角度をあえて描いてみたいと思って挑戦しました。

描ける角度を増やしながら、苦手な描写にも手を出して、段々と画力を高めていきたいです。

マルゲリータを描いてみた!

 マルゲリータを描いてみた!

今回は、ピザのマルゲリータを描いてみました。

イラストとして描く場合、花や草木は、大まかなバランスが破綻していなければ、それっぽく見えるので、初心者向けにも適したモチーフと言われます。

同様にピザも、少しくらい違って描いたとしても、それだけで全く異なるものになってしまうことはないので、割と取りかかりやすいのではないでしょうか。

主に、黄色からオレンジ、茶色、赤色くらいまでの色相が多く、丸い円形のピザ生地に熱せられたチーズをどこまで再現できるのかが課題です。

チーズを黄色やオレンジ色の一色で塗ってしまうと、急にウソっぽくなるので、光に反射し白く光っている部分や、光がチーズの内部まで照らし、時に淡い緑色に見えたりする部分までを丁寧に観察することが大切だと感じました。

また、リアリティを出す方法として、ピザ生地の厚みや外側の焦げ具合、また木製の皿との接する部分などもよく観察することでしょう。

個人的には、このピザのイラストの完成度は70点くらいだと思っていて、「ピザに見える」と思ってくれたら嬉しいです。

原画と比較すると、位置や色味が異なる部分はまだたくさんあるのですが、デッサンとして描いているのではないし、作品として「ピザ」を表現したかったということでもありません。

「マルゲリータ」というピザがあることに意味があって、そのイメージとして使いたくて手がけたものです。

とは言え、チーズのとろみ感をどこまで雰囲気として描けるのかも気になっていたので、現段階の画力ではこんなレベルだったという基準ができました。

また機会があれば、食品なども描いてみたいと思います。

何を描いていいのか分からないので

 とりあえず描いてみる

描いたのは、目の前にあったクリップ。

実はコレ、こみちにとっての原点でもあります。

というのも、こみちにとって「描く」とは、文字を使わない「伝達方法」という位置付けなので、例えば右のクリップを見て大きさとか、色味とか、見たことで何となく伝わる情報があるはずです。

つまり、「上手い絵」とは、その伝えたい情報を適切にコントロールできているもの。

決して「写真そっくり」という基準ではありません。

このクリップは金属製で、緑色の塗装が施されています。

もしもこれが木製で、木を切り出して作ったクリップだったら、描いた時にその違いまで表現することができるでしょうか。

つまり、こみちが思う画力とは、そのわずかな違いを描き分けられる観察力と描画力の高さです。

例えば、画力のある人だと思える基準は、硬くくっきりした物ではなく、雲のように見えているけれどその曖昧さが観察力や描画力がないと再現できない場合です。

光の反射や透け感なども、繊細な描写を必要とするので、それがしっかりと表現できると高いスキルの持ち主だと思います。

一方で、形のはっきりしたものでも、スケール感の描写ができるとそれは評価するポイントになるでしょう。

何も比べるのもが横にないのに、一見してその大きさや重さが感覚的に伝わるようなものです。

石膏のデッサンなどでも、そのものの描写ではなく、周囲に伝わる空気感や空間を再現できていると上手いなぁと感じます。

というのも、モノの形や色は、周囲の影響があってできるので、その描写がないものは情報量の面で損をしています。

つまり、りんごを描いた時に、何となくハイライトを描き加えてしまう癖がつくと、描いたものからリアリティが減って、どこか平凡なものになってしまいます。

どこにでもあるりんごではなく、ここにあったりんごを描くために、何が必要なのか考えて描きたいからです。

みなさんは、どんなことを考えて描いているでしょうか。

自己満足な世界だとしても、あまりに適当過ぎると描いても楽しく感じないのは、描く楽しみがモノとのコミュニケーションにあるからかもしれません。


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