マルゲリータを描いてみた!

 マルゲリータを描いてみた!

今回は、ピザのマルゲリータを描いてみました。

イラストとして描く場合、花や草木は、大まかなバランスが破綻していなければ、それっぽく見えるので、初心者向けにも適したモチーフと言われます。

同様にピザも、少しくらい違って描いたとしても、それだけで全く異なるものになってしまうことはないので、割と取りかかりやすいのではないでしょうか。

主に、黄色からオレンジ、茶色、赤色くらいまでの色相が多く、丸い円形のピザ生地に熱せられたチーズをどこまで再現できるのかが課題です。

チーズを黄色やオレンジ色の一色で塗ってしまうと、急にウソっぽくなるので、光に反射し白く光っている部分や、光がチーズの内部まで照らし、時に淡い緑色に見えたりする部分までを丁寧に観察することが大切だと感じました。

また、リアリティを出す方法として、ピザ生地の厚みや外側の焦げ具合、また木製の皿との接する部分などもよく観察することでしょう。

個人的には、このピザのイラストの完成度は70点くらいだと思っていて、「ピザに見える」と思ってくれたら嬉しいです。

原画と比較すると、位置や色味が異なる部分はまだたくさんあるのですが、デッサンとして描いているのではないし、作品として「ピザ」を表現したかったということでもありません。

「マルゲリータ」というピザがあることに意味があって、そのイメージとして使いたくて手がけたものです。

とは言え、チーズのとろみ感をどこまで雰囲気として描けるのかも気になっていたので、現段階の画力ではこんなレベルだったという基準ができました。

また機会があれば、食品なども描いてみたいと思います。

何を描いていいのか分からないので

 とりあえず描いてみる

描いたのは、目の前にあったクリップ。

実はコレ、こみちにとっての原点でもあります。

というのも、こみちにとって「描く」とは、文字を使わない「伝達方法」という位置付けなので、例えば右のクリップを見て大きさとか、色味とか、見たことで何となく伝わる情報があるはずです。

つまり、「上手い絵」とは、その伝えたい情報を適切にコントロールできているもの。

決して「写真そっくり」という基準ではありません。

このクリップは金属製で、緑色の塗装が施されています。

もしもこれが木製で、木を切り出して作ったクリップだったら、描いた時にその違いまで表現することができるでしょうか。

つまり、こみちが思う画力とは、そのわずかな違いを描き分けられる観察力と描画力の高さです。

例えば、画力のある人だと思える基準は、硬くくっきりした物ではなく、雲のように見えているけれどその曖昧さが観察力や描画力がないと再現できない場合です。

光の反射や透け感なども、繊細な描写を必要とするので、それがしっかりと表現できると高いスキルの持ち主だと思います。

一方で、形のはっきりしたものでも、スケール感の描写ができるとそれは評価するポイントになるでしょう。

何も比べるのもが横にないのに、一見してその大きさや重さが感覚的に伝わるようなものです。

石膏のデッサンなどでも、そのものの描写ではなく、周囲に伝わる空気感や空間を再現できていると上手いなぁと感じます。

というのも、モノの形や色は、周囲の影響があってできるので、その描写がないものは情報量の面で損をしています。

つまり、りんごを描いた時に、何となくハイライトを描き加えてしまう癖がつくと、描いたものからリアリティが減って、どこか平凡なものになってしまいます。

どこにでもあるりんごではなく、ここにあったりんごを描くために、何が必要なのか考えて描きたいからです。

みなさんは、どんなことを考えて描いているでしょうか。

自己満足な世界だとしても、あまりに適当過ぎると描いても楽しく感じないのは、描く楽しみがモノとのコミュニケーションにあるからかもしれません。


バイきんぐ「小峠さん」を描いてみた!

 約3年前にも描いた小峠さん

小峠さんの似顔絵は、実際に描いてみると気づくのですが、「線」で描くだけではなかなか似せられません。

そこで、「面」として形を追う必要があるのですが、それでも思うようには描けなくてかなり苦戦しました。

結局、描けたのは右のような一枚ですが、見ていただくと気づきますが、やっぱり小峠さんっぽさが引き出せていません。

ただ、描くことは楽しいことで、上手く描けないこともいい経験になります。

実際、3年前にも描いたのですが、その時と比べて基本は変わっていませんが、最近取り組んでいるシワの描写などにももう少し上手くなりたいです。


東京03因をさがしてより

 豊本さんを描いてみた!

今回はテントの中に隠れようとするシーンを描いてみました。

豊本さんを描くのはもちろんですが、テントの質感なども再現したくて挑戦しました。

またここから加筆する予定ですが、さらにどこまで質を上げることができるでしょうか。

修正や調整したい箇所もまだまだあるので、どこまで丁寧に向き合えるのか。

いつもここからが焦ってしまうので、一歩進めるように作業します。

「絵を描いて生きて行く」ためには…という話

 「絵を描いて生きて行く」のは難しい!?

絵を描くことが好きな人なら、絵を描いて生きて行きたいと思ったことがあるだろう。

こみちもそんな風に思っている。

思いつくのは、デザイナーやイラストレーターなどの職種で、「絵描き」という職業は「芸術家」色が強くて生業にするには難しいと思う。

なぜなのかと言えば、「描いた価値」が簡単に評価されないから。

好きな絵描きさんの個展を見に行ったことがあるけれど、人気のあるその人でさえ、入場料や即売会の販売収益で生きて行くのは大変だと思った。

実際、その絵描きさんは都内で週に何度か絵画教室の講師をされていて、でもそれだって誰にでもできることではない。

今の時代なら、例えばyoutube を上手く活用するという手段もあるけれど、「絵を描いて生きて行きたい」人の中で限られた人だけができることだろう。

一昔前前なら、「絵を描いて生きて行く」なら、デザイナーやイラストレーターの方がずっと裾野は広かった。

デザイナーと言っても、担う仕事は幅広いからだ。

それに、特別な経歴や資格などは必要ないし、タイミングよくどこかのデザイン事務所に入れれば素人からでも「プロ」になれてしまう。

とは言え、現実的にはデザイン事務所に入ることも簡単ではなく、自身の世界観を示す意味でも作品を作る必要があるだろう。

自動車の運転がほぼマニュアル車からオートマ車に移行したように、例えばデッサンができなくても、写真と見分けのつかない絵を作ることができてしまう。

特に最近はAIで絵を描くことができる時代になり、「描く」というスキルで評価がされることが段々と難しくなるだろう。

その点を理解して、「何をどれくらいの質で描けばいいのか?」と改めて考えた時に、正直、今は何を描けば評価されるのかこみちには分からない。

例えば、「似顔絵を描く」ということも、スマホで顔写真を一枚撮れば、写真そっくりなタッチからイラストチックまで、圧倒的な速さで描いてくれるだろう。

つまり、「写真を撮る」ことができれば、その後の作業はもう描いた経験など必要なくなる時代なのだ。

絵を描く人なら経験あると思うけれど、例えば洋服のシワをある程度正確に描くのは中級者くらいでないと思うように描けない。

なぜなら、基礎的なデッサンができないと複数のシワが組み合わさった時にどうしても不自然になってしまうからだ。

とは言え「描くスキル」そのものは難易度が高い技術だとしても、すでにAIはそれを再現するレベルにあって、今さらイラストレーターやデザイナーがどれだけの描写力を持っているのか気になるだろうか。

デザイン事務所のオーナー目線で考えたら、それこそイラストレーターやデザイナーを雇うよりも、プログラマーを雇いAIで画像を作るスキルを求めるだろう。

つまり、「なぜ描くのか?」という部分が重要で、そこに尽きるのかもしれない。



東京03因をさがしてより

 角田さんの温かみの感じる笑み

喜怒哀楽を描き分けたくて、人物画も好んで描いています。

そんな流れもあって、今回の一枚は角田さんが温かい笑みを浮かべて帰ろうとする飯塚さんを引き留めた場面です。

まだ下書きにプラスして、顔のおおまかな色付けを始めた段階です。

どこまで理想にちかづけるのかも分かりませんが、ボチボチと時間を見つけては加筆しながら描いています。

東京03人気コント『因をさがして』より

 転倒したシーンを描いてみる

見えたままを描くようになって、例えばポイントとなる範囲が確認できないような構図でも挑戦できるようになりました。

描いた後でトリミングするような時はいいのですが、描きたいモチーフの全体像が確認できない時の制作は苦労していました。

今回も足が切れていて、しかも横向きになっているので、あまり描いていない構図です。

描けるなかぁと心配でしたが、どうにかここまで完成させることができました。


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