「PRIDE」があったことを知っていますか?

 「PRIDE」のスター選手といえば

こみちにとっては、総合格闘技というと「RIZIN」ではなく「PRIDE」を思い出します。

総合格闘技の世界も日進月歩のようで、今のスター選手のテクニックは当時からの進化版みたいです。

今のチャンピオンと当時のチャンピオンが戦ったら、どっちが勝つのだろうか。

格闘技ファンなら誰しもそんなことを思いますが、日進月歩が本当なら、やはり今のチャンピオン有利かもしれません。

少し踏み込んで話すなら、当時のチャンピオンが今のトレーニングを行った後なら、どうなるでしょうか。

と言うのも、こみちは縄文時代やエジプト文明などを知る度に、当時の優れた技術に感動します。

確かに、現代には当時には無かったスマホを始めとした新しい文化がありますが、だからといって常に当時を現代が凌駕しているとは思えません。

例えば、「PRIDE」ライト級のスター選手、五味隆典さんは、真っ向勝負に挑んでくれます。

何となく勝ちそうな相手ではなく、「相当に強い相手だぞ!」と観客なら誰もが思ってしまう現役のトップファイターを迎えます。

そして、ポイント狙いではなく、KOか一本を狙って攻め込みます。

しかし、令和になって、総合格闘技も幾度も変化して、攻撃に対する効果的な防御が編み出され、また新たな攻撃に対しても、別の対抗策で応じます。

それはどこか、インターネットやパソコンのようなイメージで、少なくともPRIDEの時代のゴリゴリとした熱っぽさは薄れてしまいます。

RIZINの煽りを見ていると、ああだこうだと言い合っても、蓋を開ければポイント狙いという試合も目立ちます。

「男のプライド」を見せ合うのが「PRIDE」の醍醐味だとするなら、ポイント狙いをクレバーな攻撃と呼び、熱くならない冷静さをむしろ評価する風潮です。

格闘技も非日常ではなく、どこにでもある日常の一部ということでしょう。

プロボクシングの世界では、すべてのボクサーがチャンピオンを目指しますが、「一敗」を理由に引退を決意する選手もいるほどです。

次を勝てばいい。

ではなく、一戦一戦が意地を賭けた戦いなのでしょう。

あとが無いからこそ、負ければ引退もあるからこそ、試合前の意気込みにファンは熱くなるのです。

「アイツをぶっ倒す!」

言うだけではありません。

負ければ引退覚悟ですから、倒すしか無いのです。

五味隆典選手のスタイルは、本当に格好よかった。

打ち合っても、最後に立っているのですから。

あの頃は本当に格闘技に熱くなれました。

ふと、五味隆典選手の昔の試合を見つけて視聴していたら、懐かしくなりました。

マッハさんとか、川尻さんとか、「本当にどっちが勝つんだ?」という名勝負がたくさんありましたから。

そして、五味隆典選手がUFCでBJペン選手との試合は、衝撃的でした。

あの五味隆典選手が…。

格闘技の奥深さと怖さを知りました。

命を賭けて戦っている姿に勇気をもらう一方で、少しスポーツを超えた危険さに見てはいけないことにも思えました。

国内で人気のRIZINはまだしも、海外のUFCやベラトール、ONEなどを観るとかつての怖さが甦ります。

その意味では、子どもたちにも安心して見せられる国内の試合の方が、良いのかもしれません。

それでもたまに、目を伏せてしまいそうな事故やアクシデントが起こるので、特に総合格闘技はスポーツといえども、やはり危険なスポーツかもしれません。



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