東京03のコント
東京03のコントは、まるで映画を一本観ているような気分になる。
3人の演技力と、しっかり練り込まれた台本が成せる技だ。
この人気コント「鬼才」は、先輩役の飯塚さんができの悪い後輩の角田さんをいじるところから始まる。
「コイツ、新幹線に乗る直前に、いつも乗車券を無くして…」
どこかの店のカウンターには、飯塚さんの同僚、豊本さんもいて、二人に挟まれる位置関係で話に耳を傾けていた。
「いつも? 鬱陶しいなぁ!」
なぜなら、飯塚さんの説明では、無くした乗車券を探すために、駅の改札口で手荷物を全部床に広げていた角田さんがいた。
「毎回。なぁ、角田。いつもだよなぁ!」
一方的に捲し立てる飯塚さんが席を外した画面で、「我慢するしか無いんですかねぇ」と角田さんがため息を交えて、豊本さんに話を振った。
「落ち込んでいるのか?」
「いいえ。飯塚さんは少し話を盛るんですよ。分かりますか?」
「アイツ、ちょっとそう言うところあるよな」
「そうでしょう!」
飯塚さんがいない僅かな時間で、角田さんは豊本さんからのアドバイスをもらえる。
そして、今回描かせてもらったのは。あまりに悪者扱いされることに我慢できず、角田さんの反撃が始まった。
その中「飯塚‘Sカットされている」と角田さんが不満顔で、一方の飯塚さんは話を少し盛ってしまったことを指摘されて、ニヤリと笑う。
正にその瞬間に見せた表情を今回のイラストに描いている。