鼻をどう描くのか?
子どもが描いた絵を見てもらうと、中心が突き出した「鼻」の形はとても不思議な存在だ
と気づかされます。
鼻があるべき場所を線で囲んだり、全く別の色でグルグルと乱雑に描いたりと、その工夫は見ていて面白いものです。
右には、最近の手法で「鼻」を描いてみました。
簡単にポイントを解説すると、鼻先と両小鼻で作られる「三角形」を「三角錐」の底辺としてイメージしています。
ちょうど、鼻の穴周辺の影になる部分でもありますが、ここに陰影が付くことで鼻先の高さを表現します。
わし鼻や鼻筋の低い鼻など、鼻先から目頭に向かっての傾斜によって、その人に合った「鼻」が出来上がります。
面白いもので、鼻の形で表情や性格まで感じさせることができます。
小鼻が小さな鼻は、鼻筋が通るので、見た目がとてもスマートです。
しかし、顔における「鼻」の印象は、どこかクールなようで「冷たい雰囲気」も与えます。
逆に団子鼻は、「美形」ではないものの、独特な人柄を感じさせます。
そんな人相学的な思考が、例えば似たような鼻であっても、描くのを楽しませてくれます。