口もとの描写
口もとの難しさは、表と裏の境目があることです。
右のイラストの場合、上唇と下唇がつながる部分をしっかりと描写することで、リアリティが上がります。
また、唇自体も均一に丸みを帯びているのではなく、下唇なら中央部に2つの盛り上がりを見つけられます。
この部分に少しボリュームを持たせることで、艶やかな唇を描くことができるでしょう。
そして、前歯から奥歯に続く歯ですが、奥になるほど暗く見えることや、歯の先端部は白に加えて透明度も増すことが分かるでしょう。
今回の描写では十分に書き込めませんでしたが、唇の細かなシワまでしっかりと描くことで、さらにリアリティが向上するはずです。
こうして、目や鼻、口と個別に描いて来ましたが、「顔」を描くことがとても大変な情報量なのだと分かるでしょう。