大アルカナ16番目のカード【THE TOWER】とは?
TOWER=塔と聞いて、悪いイメージを連想する人は少ないだろう。
しかし、このカードが全体に黒く、稲妻や火災を描き、人々が塔から落ちている様を見れば、なんとなく良いイメージは起こらない。
このカード、経験やこれまでの道のりを具現化している。
塔が高くなるように、人々は経験を重ねることでこれまで見えなかった景色にたどり着くというわけだ。
そんな塔が倒壊するとはどういうことを意味するだろうか。
つまりこのカード、これまでの常識が通用しなくなることを暗示している。
過去に上手くいったことも、状況が変化すれば改善を求められることは珍しいことではない。
つまり、確かに行き詰まりを示唆されているので、何か不安を煽るような絵柄になっているけれど、「改革」を迫られていると知れば、恐れることは何もない。
その意味では、13番目の「DEATH」に似た印象を受ける。
DEATHが時間的な意味での節目だとすれば、このTOWERは野心の崩壊を指しているだろう。
イケイケでここまでは来たけれど、それだけでは突き抜けることは難しく、どこかで姿勢を改める必要がある。
正しい向き、逆向きともに暗示する意味は変わらず、共に「墜落」を連想しよう。