リアルな「いちご」を描きたいなら

 初めて「絵」を楽しみたい人にもおすすめ

画面の中心に置かれたモチーフ(対象物)は、初心者でも描きやすい構図です。

さらに言えば、花や果物など、同じ形が存在しないモチーフなら、少しくらい形が狂っても大きな失敗には繋がりません。

何か初心者の方でも描きやすいものはないかなと想像した時に、思いついたのが「いちご」でした。

YouTube などでも描き方を紹介している動画がたくさんあって、確かに基本スキルが組み合わせれば、割とそれっぽい作品に仕上げられるはずだと思います。

右のイラストは、完成したものではありません。

ただ少し工程を紹介すると、赤いいちごの逆三角形部分を同じ「赤色」でベタ塗りし、上の光が当たる部分と白いテーブルによって反射した弱いけれど明るくなった下側の部分を円錐形を意識して塗り込みます。

中央部に少し明度の低い赤を塗っているのは、あまりに完璧な円錐形では「いちご」らしくないので、少し窪みっぽさを意図的に作りました。

さらに、いちごの表面はツルツルとしていて、実物などを観察すると光の当たる部分が際立ちます。

つまりぼんやりとグラデーションになるというよりも、明るいエリアとそうではないエリアを少し誇張して描くとそれっぽくなります。

あとは無数にある種の部分をどこまで詳細に描くかですが、こみちは上部のいくつかを描いたところで段々と飽きてしまい、掲載したような未完成のイラストになりました。

ただ、近くからでは粗さが明確ですが、少し遠目にみると「いちご」っぽさも感じられるはずです。

画面中央部に一粒のいちごという作品にしては、このクオリティーでは不十分だと思いますが、別の何かがメインで、その脇にある添え物程度ならこれくらいでもありでしょう。

そうそう、言い忘れましたが、これ赤単色ではありません。

裏の色として「黄色」や「オレンジ色」を使っています。

このように、見える色数を増やすことでも、より本物っぽい感じに仕上がるので、例えばタブレットのお絵描きアプリなどで遊んでみたい人は、割と簡単に描けるので「いちご」を挑戦してみてはいかがでしょうか。

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