車を描こう!
昔から、こみちは絵を描くのが好きでした。
でも、車を描けるようになったのは数年前から。
先ず、車を描くのは簡単ではありません。
特に車一台だけの場合と、複数台を同時に描くのでは難易度がかなり違います。
例えば、右のイラスト。
画像をなぞって描くなら簡単ですが、スケッチで描こうとすると地面が平らに見えなかったりして、どこか違和感を感じる仕上がりになりやすいのです。
実際、一台の車を描けるようになってからも、屋外で複数台を描けるまではかなり練習しました。
どうやって形を取るのか?
右の赤丸だらけのイラストを見てください。
こみちの場合、描きたいもの(被写体)を赤い点で見ています。
多くは形の角や特徴的なポイントを点として考えるのですが、この車であれば、12個の点をイメージして、実際の紙に目星をつけていきます。
その際、点と点の位置関係だけを先入観なく比べることが大切です。
つまり、実際は異なるのに、それを無視してドンドン適当な線を引いてしまえば、いつの間にか被写体の面影すら無いイラストが出来上がってしまうというわけです。
そうならないためには、その下のイラストを見てください。
こみちの場合、赤い縦線から描き始めます。
この長さと角度が、イラストの大きさや位置を決定する重要なポイントです。
この赤線を軸に描き続けます。
次は、青線の方向を何度も被写体で確認しながら慎重に描きましょう。
この青線3本で車の右側部分が作られます。
その次に描くのは緑線なのですが、この平行四辺形の形で、車の横幅が決まり、軽自動車に見えないほどワイドボディーになったり、逆に人が二人並んで乗れないほど狭くなってしまったり、車としての印象が決まる重要なポイントです。
その際は、赤丸の位置関係をもう一度確認して、四角として線を引くだけでなく、対角線としての位置関係も間違いないか意識します。
緑線の四角ができたら、次は黄色の四角へと続きます。
この二つの四角形が、車の前方部分を描くポイントなので、4本の横線が並行になっているか確認しましょう。
そこまで描けば、おおよその形を描き写すことができるので、窓枠やタイヤホイール、タイヤをさらに描き込んでいきます。
どこまで詳細に描くのかは、イラストの大きさやそこまでの精度が関係し、こみちの場合、この絵を線画として描くのに要した時間は10分から15分くらいです。
着色する場合には、最初に簡単な色付けして、最も明るい部分と暗い部分を付け足します。
タイヤホイールやヘッドライトなどは描き込むほどに本物っぽく見えるので、イラストのクオリティを上げた時はそこにも時間を掛けるといいでしょう。
とても簡単な説明だとは思いますが、そんな目線で被写体を見てみると、苦手な絵も描きやすくなるはずです。
お試しください。