空間を描くために

 絵を描くとは何か?

実際に試みたことはありませんが、巷で見聞きするAIを用いた「絵」が登場し、描く意味が失われつつあります。

というのも、時代の流れがとても早く、一方で精密な絵を描くのは時間も掛かります。

つまり、描けるかどうか以前に、「こんな絵が欲しい」というタイミングに合わせられるのは、人が描く絵よりもAIの方が向いています。

では我々絵を描く者が、描き続けるために何をすればいいのでしょうか。

それは「視覚化」されたものではなく、そこから伝わる「心の動き」を見つめることです。

あくまでもこみちの個人的な見解ですが、見慣れた情景にBGMを重ねると、喜怒哀楽を演出できます。

その理由は、音楽には感情を動かす効果があって、その力を上手く重ねることで、本来なら何の感情もなかった風景をより印象的に見せることができます。

つまり、絵を描く時も、見る人にどんな感想を持って欲しいのかをイメージできれば、形を追うことだけに終わってしまうことがなくなります。

というのも、トレースした下絵で描くと、デッサンの技能が省けるので、比較的簡単に描くことができますが、完成した絵を見た時に不思議とどれも同じような感覚があります。

これが作風と呼べるものまで磨ければいいのですが、喜怒哀楽のような感情を伝えているかは描き手で確認しておきたいポイントでしょう。

「光」を描きたいと思った理由


「光」は、日常生活でも目にします。

それくらい欠かせないものですが、改めて描こうと思っても、意外と描いたことがないと思ったりします。

それは、「光」は描くものではなく、言ってしまえば周囲の暗さとの対比で感じるものです。

なので描き始めは全く光を感じないのに、ある程度色が重ねられて、段々と存在が感じられるようになります。

今回、チャレンジしたものが右側の一枚ですが、やはり光そのものを描いているのではなく、周囲の暗さから、見た人が「光」を認識してくれます。

まだまだイメージして描写ではありませんが、チャレンジしてよかったです。

みなさんも機会があれば、ぜひチャレンジしてみてください。


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