結局、「ART」って何でしょうか?


 

上の一枚が最近、youtube にアップした絵です。

最近、ARTが何なのか、分からなくなって来ました。

厳密には思っている理想は変わっていなくて、でも世間的な感覚とズレているのではとも思うのです。

ザックリといえば、「上手い絵」ってあまり必要ではなくて、その理由は写真との差別化からです。

まして、AIを使えば、もう映像されも簡単に作れてしまうので、結局は「人がしている」ことに価値も持たせることがポイントに思います。

数あるシーンの中で、なぜにここを選んだのか。

描くこと以上に、選んだ意味に価値があると思うんです。

例えば今回のこのシーン。

角田さんが笑っています。

つまり、描くのは、「角田さんであること」と「笑っていること」です。

そしてもう少し紹介すると、「その笑顔」に価値があります。

これが、にっこりと笑っていてもダメで、笑っている表情ではなく、この笑い方に意味があります。

それをお伝えするための画力が必要で、そうなるためにさまざまな練習行程が出て来ます。

例えば、AIに「笑っている角田さんを描いて」とお願いし、写真同等の品質で描くことができたとして、でもそこに「あの笑い方」を感じなければ、笑っていることは伝えられても、あの雰囲気を伝えることはできません。

経験を活字に起こし、それから描いた絵は、何度もフィルターを通すことで画一的になります。

でも何となく言葉にはできないけれど、感じている想いがあって、それを表現したい時には、活字に起こすのが困難です。

言い換えれば、それを言葉でお伝えするには「小説化」しなければいけないかもしれません。

伝えたい感情が、言葉にもできることなら、もしかするともう人間が関わるアートではないのかもしれません。

もちろん、画力向上の練習としては必要ではありますが。


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