イラストを描く楽しさを見つけるために

 「イラスト」は自由でいい!?

イラストを描く楽しさは、「この場面、自分の画力で描けるかなぁ?」と挑むこと。

その意味では、最初は「花」など、手に乗せられる大きさのモノを描くことでしょう。

「りんご」や「レモン」などもおすすめです。

これらも、複数になったり、花なら花瓶に生けられた状態までを含むと難易度も高まります。

それは単純に花瓶の質感との描き分けが必要になるからです。

とは言え、難しいことは抜きにして、先ずは「花」などを使って描く楽しさ、描けた楽しさを感じることでしょう。

中級者が描くといいテーマ

始めたらばかりの時は、頭を動かさずに描きたいモノと描くスケッチブックとが同じ視野内で収まる方がいいはずです。

頭を大きく動かすと、それだけ「軸」がずれやすく、上手く描けない原因になるからです。

よくデッサンなどをする人がイーゼルという脚立のようなものに立て掛けて描くのも、より視線を動かさないための工夫です。

初心者向けが手に乗せられるモノだとしたら、中級者は「奥行き」がモノを扱うことでしょう。

こみち自身が現場で描こうとしてなかなか描けなかった景色として、駅のプラットフォームがあります。

自身がホームの端に立ち、自身のサイドと線路を挟んで向かいのホーム、さらに雨除けの屋根などを描く構図には苦労しました。

理由は描く景色が目の前に広がり、どうしても頭を大きく動かして描いてしまいます。

結果として、「遠近法」による描写に寄せてしまいます。

絵としては狂って見えなくできるのですが、それではそこで見た景色や視野をそのまま描くことになりません。

同じことで、車の中を描くことも難しかったです。

最近の個人的な課題

やはり人物画、特に女性を描くのは難しいです。

理由として、女性は化粧をしていますが、化粧は「錯覚」を利用しています。

つまり、目鼻の位置をずらして見せるために色味を付けることが「化粧」の目的にもなります。

なので線画で下絵を描く時に、見えた感覚が狂いやすいのも女性を描く難しさの根拠です。

見えたままなら間違えていないのに、何かズレているように感じるという違和感がいつもありました。

そこで意識するようになったのは、「見えたまま」を描くようにしました。

でも、それをするのがとても大変で、どうしても落ち着くポジションがあって、そこに落とし込もうとしてしまいます。

右上のイラストは、初心者にもおすすめのトマトですが、その周りキャベツの千切りを置きました。

キャベツの千切りは、目には見えるのに、それをそのまま描くことが簡単ではありません。

言い換えると正しく描ければ千切りに見えるはずですが、それができないのです。

とは言え、段々と描けるものが増えていくと、描くのが益々楽しくなっていきます。





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