「ラボルト像」を描く

 石膏像を描く

絵を描くことが好きな人の中にも、「石膏像」を描くのは苦手という人も多い。

美大など、学校で「美術」に触れる経験がある人なら、「デッサン」で石膏像を描いて来ただろう。

割と日本人は「デッサン」が好きらしい。

コツコツと描いていけるし、時間を掛ければ「完成度」は無限に増大させられる。

ただ石膏像を描いて、「美術的センス」があるかは分からない。

というのも、「デッサン」は準備体操のようなもので、スポーツを始める前のストレッチ体操と一緒だから。

実物と描いた「絵」をどこまで「同一化」できるかを鍛錬する課題で、一般的には「形」を追うことから始める人が多い。

しかしある程度描ける人の作品を並べて行くと、「上手い」という作品がある。

そんな作品には、「存在感」とか「質感」が感じられ、石膏像が生身の人肌と異なることまで伝わるだろう。

こみちが描いたイラストではそこまでの感動は感じられないと思うけれど、実は「上手い」と言われる人の作品は石膏像を描いた時だけでなく、別の物を描いた時にも同じ感覚がある。

その意味では、「デッサン」の目的を理解し、それに応じた練習を経て、自身が本当に表現したい作品を描いていけたら、さらに創作は楽しいものになる。

久しぶりに石膏像を描いてみて、こみちの場合は根拠がなくなっていることに気付かされた。

本当はもっと詳細に描くことができるのに、「これくらいでいいだろう」と自己満足してしまう。

まぁ、コンテストに出すためでもなし、好きで描いているだけだから、好きなように描いて楽しめばいいのだけれど。

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